今年度ＩＴ予算「減らす」34％、「増やす」14％　ＣＩＯ対象、民間調べ

民間調査会社のＩＤＣジャパン（東京・千代田）は、国内企業のＣＩＯ（最高情報責任者）を対象に行ったＩＴ（情報技術）投資動向調査の結果を発表した。2009年度のＩＴ予算について「減らす」との回答が34.6％にのぼり、「増やす」の14.1％を大きく上回った。業務システムの新規導入への支出を抑制する傾向が強いという。
調査は1992社のＣＩＯを対象に４月に実施した。予算項目別で「削減する」との回答が最も多かったのがシステムの新規構築・購入。32.7％が減らすと回答した。運用・保守費についても23.5％の企業が削減すると答えた。厳しい景気情勢に伴い、企業が新規投資だけでなく運用・保守費にも削減対象を広げている現状が浮き彫りになった。